🌿 シリーズ「世界のメンタルケアから学ぶ」第2回

Japanese

アメリカではセラピーが当たり前?

― “心の健康”もヘルスケアの一部という考え方 ―


こんにちは、ゆうです。

このシリーズでは、心療内科を受診した自分の体験をきっかけに、
「日本と海外のメンタルケアってどう違うんだろう?」という素朴な疑問から、
少しずつ海外の実情や文化に触れてみたいと思っています。

第1回では「海外ではメンタルケアが日常の一部」ということをお話ししましたが、
今回はその代表的な国、アメリカについて深掘りしてみます。


🧠 アメリカでは“セラピー”がごく普通のこと

アメリカでは、セラピー(カウンセリング)に通うことは日常の一部
悩みがあってもなくても、「自分をより良く知る」「感情を整える」ために、
週1回〜月数回セラピーに通う人がとても多くいます。

「最近、セラピストにこんなこと話してさ〜」
「転職の相談もセラピーで整理した」
「子どもが不安定で、ファミリーカウンセリングに行ってるよ」

…こんな会話が、ごく自然にされているのがアメリカ。


🏥 セラピーは“予防医療”として位置づけられている

アメリカでは「心のケアは、病気になる前に受けるもの」という感覚が強く、
精神的に落ち込む前に、早めにプロに話しておくのが普通なんです。

セラピーに行く=弱さの証 ではなく
セラピーに行く=自己管理の一環、ヘルスケアの一部

この「予防的にケアする」という意識が、根本から違うところなんですよね。


💼 職場や学校にも“セラピスト”がいる

・大学や高校にはカウンセリングセンターがあり、予約すれば無料で相談OK。
・企業では「EAP(従業員支援プログラム)」という制度があり、
 無料カウンセリングが月数回まで受けられる福利厚生が一般的。

つまり、「困ったら誰かに話せる場がある」という状態が、
制度として最初から用意されているんです。

日本でも最近は、スクールカウンセラーがいるようになってきましたよね。


💰 セラピーは保険でカバーされることも多い

アメリカの医療保険制度はちょっと複雑ですが、
多くの健康保険プランでは「メンタルヘルス」がカバーされており、
条件を満たせば保険適用でセラピーを受けることができます。

(もちろん自由診療で受ける人も多いけど、選択肢が多いのがポイント)


🌱 自分を知ること、感情を整理することが「強さ」になる

アメリカでは、“感情を言語化すること”=成熟の証とも考えられています。
子どもにも「自分の気持ちを言葉にする」力を育てる教育があるほど。

私がアメリカで小学校に通っていたときも、自分の気持ちや考えを言葉にして伝える授業がありました。

感情は我慢するのではなく、“扱い方を学ぶもの”。
そのために、プロに頼るのは当たり前。
そしてそれは、“強く生きる”ための大切な力なんです。


📝 おわりに:日本でもできること、少しずつ

アメリカのように、セラピーが日常にある世界。
もちろん文化や制度が違うから、そのまま真似するのは難しいけど、
「自分の感情に気づく」「誰かに話す」「一人で抱え込まない」
そんな小さなことからなら、私たちにもすぐに始められます


✏️ 次回予告

イギリス・ドイツ・フランスなど、ヨーロッパのメンタルケア文化を深掘りします!
「なぜ保険でセラピーが受けられるの?」「精神分析が日常ってどういうこと?」
ヨーロッパならではの考え方にも、ヒントがたくさんありますよ🧳


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