🌿【海外のメンタルケア事情】シリーズ 第3回

メンタルケアのこと

心のケアは”生活”の中にある

〜ヨーロッパ編〜

アメリカに続いて、今回はヨーロッパ
「心の健康をどう守るか」について、ヨーロッパでは「社会のしくみ」や「暮らし方」そのものに組み込まれているのが特徴です。

今回は特に、フランス・ドイツ・北欧を中心にまとめてみました。


🧠 医療=“治す”より“支える”という考え方

たとえばフランスでは、心療内科や精神科に通うことが特別なことではありません。
社会保険で費用の7〜8割がカバーされるため、金銭的なハードルも低め。

学校や職場で「疲れたら休もう」「気持ちが落ちたら話そう」といった心のサインへの意識づけが、当たり前のようにされています。


🕊️ 北欧に見る「予防」の重視と“語る文化”

スウェーデン・デンマーク・ノルウェーなどの北欧諸国では、
精神的な不調は“予防するもの”という考え方が強いんです。

学校教育の中に「心の健康」に関する授業が組み込まれていて、
子どもたちは「自分の感情を言葉にする」ことや「相手の気持ちを聞く」練習を小さいころからしています。

▶ つまり、「心のことを語ることが恥ずかしくない」という価値観が土台にある。


💼 ドイツの“メンタルヘルスと働き方”の関係

ドイツでは、うつ病や不安障害で長期休職することは珍しくありません。
会社に「診断書を提出すれば即休職」が可能で、数ヶ月〜1年以上の療養を経て復職する人もいます。

しかも復帰後は「段階的な勤務(リハビリ勤務)」という仕組みがあり、
最初は週2〜3日、数時間だけ働いて…と少しずつ元のペースに戻していくサポートがあります。


☕ “何気ない時間”もメンタルケアになる

ヨーロッパの人たちにとっての「心のケア」は、
病院に行くことや薬を飲むことだけではありません。

日常の中で友達とおしゃべりするカフェタイム
仕事後にしっかりオフをとる習慣なども、心を整える大切な時間。

“無理しない”ことが文化として根付いているからこそ、
ストレスが大きくなる前に、自然に発散できるのかもしれません。


🌱 まとめ:メンタルケアって”特別なこと”じゃない

スイスでスノーボード放浪生活をしていた頃、ビックリしたのが…
ヨーロッパの人たちが4週間~8週間くらいのサマーバケーションという長期休暇をとっていること。
私が住んでいたサースフェーって町は避暑地だったので、家族で来て、コンドミニアムを借りて。
みんなゆっくり、のんびり休暇を満喫していたんです!!

日本では考えられない。
そんなに仕事を休むなんてことも、1年通してもないし。旅行なんて頑張っても1週間ですよね。
日本に旅行で来ている外国人観光客も、4週間かけて日本のあちこちを巡ります~!とか言ってて。

こんなに時間に追われ、日々の生活に追われ、休むことを許されずに働いているのって、日本くらいなの?!
と思ってしまいますよね。

スイスのスーパーは12:00~16:00くらいまで昼休みでした。
イタリアのブティックもそれくらい昼休みありました。(どちらも当時なので、今は分からないですけど)
その休み時間に家に帰って、家族とランチしたり、ゆっくりするそうです。

そうやって、自分の時間も家族との時間も大事にしているんですね。
みんながそうだから、全然特別じゃなく、普通のこと、当たり前のこと。

日本でもそれくらい余裕をもって生活できたら、ストレスも大きくならないかもしれないですね。

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