3人組の家族

離婚してからも仲良くしている、パパと私と娘、3人組の家族の話です。

彼と私の出会いは、渋谷の居酒屋でした。
彼は同じ大学の後輩だけど、大学で会ったことはなくて。卒業してから、共通の友人が紹介してくれました。
「2人は絶対に合うと思うよ!!」って。
当時の彼はあるアーティストのマネージャー業をしていたので忙しくて。
その日も「このお店にいるから、来れたら来てね!」って連絡して、友人と2人でご飯を食べていました。
期待せずに待っていたら、来たんですよね、何というか「青島のコートを着た阿部慎之助」みたいな彼が。
踊る大捜査線の青島が着ていた、あのカーキ色のコート、分かります?
それをジャイアンツの阿部慎之助が着てる感じです。伝わるかな…

自己紹介と一緒に「今度このCD出るので、良かったら聴いて!」って、そのアーティストのデモCDくれて。
元サッカー部キャプテン、B型の陽キャらしく、わーーーって、ひとしきり話して、また仕事に戻っていった。
「今度このイベント出るので、良かったら観に来て!」って2枚チケットもくれて、連絡先も交換した。

翌週くらいにあったそのイベントに、職場の同僚を誘って行ったら、会えないと思っていた「青島のコートを着た阿部慎之助」の彼に会えて。
そのときは笑顔の挨拶と、一言二言かわしただけ。
でもその中に「(忙しいから)いつ会えるか分からないけど、お互いとりあえず何度も誘ってみよう」という、のちに大きなキーワードになる約束をしたんだ。
「数打てば当たる」って意味のその言葉がね、忙しい彼にはとても嬉しかったそう。

昼前くらいに出て、朝方に帰ってくる、休みはほぼ無し、地方ツアーもある。
自分のプライベートな時間はほとんどない生活だったから、恋愛とかは諦めていたみたいで。
「ダメもとで聞いてみる、ダメでも仕方ない、会えたらラッキー」
その気持ちで、彼がコンサートの打ち上げオール中、私は友達とカラオケオール中の4月1日夜中に、「会いたいな。このあと朝マックする?」ってメールのやりとりが実現して。
(彼は、エイプリルフールだから騙されてるのか?と思ったらしい)
朝8時の二子玉川駅のマックで待ち合わせた。それが初めての2人時間だった。

オール明けの2人はボロボロすぎて、だいぶ笑えたし。
時間が経つにつれ増えてくる、日曜日の朝の二子玉川、さわやかな家族連れがまぶしすぎて…
昼頃に解散したんだけど…私は、何がどうしてか?降りるべき駅を、行ったり来たりで2回も乗り過ごして…
「私どうした?!」とビックリしたことを今でも覚えてます。

それから、タイミング良く会えることが何度もあり、あっという間に付き合うことになりました。
すごい運命を感じて一緒になり、大切な娘を授かったのに…結果、別れてしまったんですけどね。
それでも今もお互い独身を貫き、3人だけの、3人なりの、3人組家族をやってます。

世の中には、いろんな家族の形があると思うけど。
私たちは、こんな形です。
3人のグループLINEでやりとりもするし、それぞれ個人でもやりとりするし。
定期的に会ってランチしたり、我が家にご飯作りに来てくれたり、学校行事にも来ます。
一緒に住んでいなくても、娘のために出来ることはやってくれています。
私の感覚としては、運命共同体って感じで。
それぞれが地に足つけて、娘のために頑張ってる、同じ生き甲斐を抱きしめている、同志です。
もちろん、離婚しているわけですから、そうなる「いろいろ」はあった!
あったけれど、今となっては、良いところを見るようにしているし、尊敬しています。

私を、娘の母にしてくれたことに、感謝している。そんな感じです。
彼は今、おもしろい仕事をしているので、また今度その話もしますね。

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